開業して10年が経ちましたが、大切なことは自分が事業主だという自覚をもつことですね。目標を立てて、スケジュールを立てるのも自分です。売れない時も場所だけのせいにせず、自分のやり方を振り返り改善していくことを心掛けています。移動販売は、自由にコツコツと働くのが好きな私にはピッタリの仕事。一人で大変な時もありますが、続けることができたのも、富良野メロンパンの商品力、本部のサポートがあったからだと思います。今は2台目を持って、よりたくさんの人にメロンパンを食べてもらうことを目標に頑張っています。

自由に自分のやり方で、やり甲斐のある仕事がしたい、さらには自身の健康面やプライベートの時間も大事にしたいと言う思いから、独立を決めました。販売方法、場所、設営、等々。ほぼ全ての仕事は自分次第の自己責任になるので、そこもやり甲斐があって良かったと思える所ですが、逆に一番大変な所でもありました。全ての仕事を自分一人の力で自主的にやらなければいけないので、仕事を始めての１〜２年は試行錯誤の連続で、気持ちが切れそうになることもよくありました。しかしそうなる度に本部からのサポートやお客様からの支えがあり、乗り越えてこられました。この経験は、今の自分の自信に繋がっています。

デザインが好きな妻は、POPを作るとき、「ここ、こうして欲しいんだけど」とお願いすると、「了解！」と言って、想像していた以上のものに仕上げてくるんです。それは自分も一緒に行って、メロンパンを焼いて、お客さんの笑顔に触れているからこそだと。良いときばかりではなく、ときに衝突したりすることももちろんあります。でも販売しているうちにいつの間にか元通り(笑)北国は冬がとんでもなく辛い季節で、吹雪の中の販売もあります。当然ながらそんな日は足を運んでくださるお客さんも少ないですよね。そんなときに「なんとかなるよ」そう笑顔で言われるとなんとかなる気がするんです。苦しい時にこそ2人だからなんとかなる。それが私たち夫婦の強みです。